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【鉄道車両基礎講座】 その1 電車の定義とMT比

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↑ 東京の鉄道はどこに行っても電車ばかりです。

現在、鉄道の車両の中心となるのは「電車」です。

東京都内を鉄道で移動した場合、JRを利用しても、私鉄を利用しても、地下鉄を利用しても、乗車する車両は「電車」ばかりです。

自分が子供の頃は、柏に住み、常磐線を頻繁に利用していましたが、当時は普通列車でもEF80が牽引する旧客の普通列車や12系客車の臨時列車が走っていたし、水戸から水郡線に乗り入れるために、気動車の急行列車も走っていました。

また、朝夕に見かける寝台特急ゆうづる」では583系などに混ざって、24系などのブルートレインも走っていましたので、鉄道車両にもいろいろなものがあるのかと興味を持って走り去る列車を見ていました。

現在、東京近郊で見かける旅客列車は、全てとは言いませんが、ほどんどが電車です。

もちろん、電気機関車ディーゼル機関車に牽引された貨物列車も走りますが、貨物列車が通過する際に、一般の方はほとんど見向きもしていないと思います。

また、ウィキペディアで「鉄道車両」に関する記載をチェックすると、「日本語では、列車のことすべてを電車と呼ぶ場合がある」との記載がありますが、一般の利用客の多くは、電車と気動車の区別がつかず、気動車のことも「電車」と言ってしまうことが多々あります。

利用客にとっては、その列車に乗った際に、目的地まで快適で無事に着けることができれば、乗車した車両が電車であろうと気動車であろうとどうでも良いことです。

例えば、友人が、五井駅に停まっている小湊鉄道のキハ200を見て、「昔ながらの懐かしい電車が駅に停まっていたよ」とか言われたとき、厳密には正しくありませんが、鉄道フアンでない限りそれをいちいち指摘する人はいないと思います。それだけ、「電車」というのは一般的な言葉としても普及しています。

 

電車の定義

 電車とは、一般的には「電気を動力源として走行する鉄道車両のうち、旅客及び荷物・貨物を載せる設備を持つ車両の総称」であると定義されます。

もともと、「電車」とは自走式の「電動機付き客車(電動客車)」「電動機付貨車(電動貨車)の略称で、それが広く普及し一般的に名詞になったそうです。

電気機関車は電気を動力源としていますが、電車ではなく「機関車」のカテゴリーに分類されます。

 また、「電車は人を乗せて運ぶためのであり、貨物は貨車に積まれて機関車に牽引されて運ばれるもの」と考えている方も多いと思いますが、貨物を運ぶための電車も存在します。

現在、JR貨物が東京貨物ターミナル-大阪安治川口間で運行する「スーパーレールカーゴ」と呼ばれる貨物列車がそれで、佐川急便の貸し切り列車で、31フィートコンテナを各車両1~2個積載できる構造となっています。

その他、国鉄時代には荷物電車や郵便電車が多数存在し、荷物列車として運用されるほか、113系や115系・165系などと併結して運転されることも多かったです。

また、地方私鉄には貨車の両端に運転台を取り付けたような姿の電動貨車もかつて存在していました。

ところで、一般的には、電車は電気を使って電動機(モーター)を使って車輪を動かしますが、動かす電力は外部から取り込む方式と、車両に搭載した蓄電池から供給する2つの方式があります。

内燃機関(エンジン)で発電機を動かし、得られた電力で電動機を駆動させる方式もありますが、こちらは「電気式気動車」と呼ばれ、「電車」のカテゴリーには含まれません。

 

動力分散方式とMT比率

 上記では、「電車」は自走式の客車(または貨車)と定義しましたが、すべての車両に電動機がついている訳ではありません。

このうち、動力を持つ車両を電動車(M)、動力を持たない車両を付随車(T)と呼び、列車はこれら電動車と付随車の組み合わせで編成を成しています。

この動力車と付随車の構成比をMT比と呼び、一般的には前項を動力車数、後項を付随車数の比で表します

動力車の比率が高いものをMT比が高い(大きい)といい、付随車の比率が高いものをMT比が低い(小さい)といいます。

 

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 ごくスタンダートな4両編成の電車の模式図です。

真ん中の2両が動力車で、両端の2両が付随車となりますが、この場合のMT比率は2M2Tとなります。

 

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 2つとも6両編成の例ですが、上の図は動力車4両に対して、付随車2両ですので、MT比率は4M2Tとなります。

下の図は、動力車2両に対して付随車4両ですので、MT比率は2M4Tとなり、2つの例を比較した場合、MT比率は上の図の方が高いと言えます。

一般的には、MT比が高い方が高性能な編成となり、逆にMT比が低い方が経済的言えます。

このように、列車を編成する車両のうち、多数の車両が動力を持つ方式を動力分散方式といいます。

 

今回の投稿ではここまでです。

この続きは現在作成中です。出来上がり次第投稿する予定です。