↑ 3000形は2003年から2019年まで長い期間増備されました。
3000形は京成電鉄の最新鋭の通勤型車両で、抵抗制御の3200形・3300形などを置き換える目的で開発され、2003年2月に営業運転を開始しました。
車体は、日本車輌製造のブロック工法による軽量ステンレス製で、製造時の部品点数と製造工数の低減が図られました。
側面は 3700形と比べるとビートがなくなったこともありスッキリとした印象になっています。
前面はブラックフェイスとなったが、京成電鉄通勤車の特徴の一つであった、貫通扉上の種別案内装置はなくなり、行先表示とともに LEDタイプの表示装置が上部に配置されました。
屋根上には京成電鉄初となる集中型クーラーを各車両1基づつ搭載し、パンタグラフはシングルアーム式、台車はボルスタアンカー付きモノリンク式のものを履いています。
制御方式は京成初の IGBT素子による VVVFインバータ制御で、制御装置は125kW 出力の三相誘導電動機械を4台制御、1台に2両分をセットで搭載する 1C4M2群構成となっています。
MT比率は8両編成で 6M2T、6両編成で 4M2Tとされ、京浜急行電鉄への乗り入れを行うことから先頭車は電動制御車となっています。
車内はオールロングシートで、暖色系を基調に全体を構成し、妻壁に色違いの化粧板を採用することをアクセントとしています。
ロングシートは片持方式で、8人席と優先席にはスタンションポールと高い袖仕切りが設けられています。
3000形は2003年から2019年2月までの長期にわたって増備が行われ、8両編成19本( 152両:3050形を含む)、6両編成 29本(174両)の計 326両の在籍となりました。(京成電鉄最大勢力です。)
8両編成は他の 3700形や 3400形とともに押上線・都営浅草線・京急線直通の優等列車に使用され、一部で成田スカイアクセス線アクセス特急の運用に入ることもあります。
6両編成は、主に普通列車で使用され、本線や千葉線・千原線でも運用されています。
↑ 普通列車の運用で活躍する3000形。
↑ 初期に製造された8両編成の3001F。
↑ 6両編成は普通列車を中心に運用されています。
↑ 運転台付近側面の様子。
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 台車はダイレクトマウント方式のボルスタアンカー付き構造です。