CHIBA TRAIN NET

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。

E231系

f:id:chibatrain:20170506210312j:plain

↑ E231系は最初に中央・総武緩行線に投入されました。

 E231系は、これまでの 209系通勤型電車、および E217系近郊型電車に続き、首都圏の老朽化した通勤形車両(103系・201系・205系301系)及び近郊型車両(113系115系)の置き換え用として開発され、2000年以降首都圏の各路線に導入されました。

主な仕様・特徴

E231系の大きな特徴の一つは、列車情報管理装置(TIMS)の採用です。

TIMS は、各機能のモニタにすぎなかった従来の情報処理の考えから脱皮したコンセプトで開発され、高速データ通信技術を用いて列車の動力制御・室内設備・保守点検などを一つのシステムとして統合・管理するものです。

機能別に独立していた従来の制御系統・電気配線を大幅に簡素化し、製造コストが簡素化され、また、乗務員・研修社員の作業支援の拡大、各種点検・試験などの自動化が図られた。

もうひとつの大きな特徴としては、通勤車としての加速性能と120km/h 運転の両立を可能としたことであり、これによって、通勤型と近郊型の性能による区別がなくなり、形式統一は図られるようになったということです。
このため、この車両は、通勤・近郊型の仕様共通化を図った車両という位置づけになり、形式名も、あらたに E231系となりました。

車体は軽量ステンレス製で、前面部はFRP製のカバーで覆う構造となり、その形状や装備により違いはあるものの、通勤タイプと近郊タイプの基本設計は共通で、量産効果による車両製造コストの削減が図られています。

車体構造は E217系209系500番台に殉じたもので、800番台車を除き、通勤タイプにも 2,950mm の幅広車体が採用されています。

側面窓は、209系500番台などと異なり、先頭車後位寄りを除き各ドア間の窓ガラスは開閉可能とされ、可視光線・日射熱線・紫外線の透過率の低いグリーン色の熱線吸収ガラス(UVカット)を採用したため、車内側窓用カーテンが廃止されました。

制御装置は、IGBT素子 VVVFインバータ制御で、主電動機は MT37形かご形三相誘導電動機、制御方式は回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキが採用されました。

台車は 209系と同じく軸梁式のボルスタレス台車を使用し、集電装置(シングルアームパンタグラフ)は、折り畳み高さが中央本線高尾以西の極小トンネル区間の走行が可能な 3,980mm に統一されています。

   JR東日本の通勤型電車で最大勢力の一つである E231系は、すでに後継となる E233系が登場したこともあり、すでに増備は打ち切られています。

各路線導入の経緯

まずは1998年10月に「209系950番台」として試作車10両編成1本が製造され、中央・総武緩行線に投入されました。

各種性能試験が実施されましたが、その完成度が高く結果が良好であったため、試作車は1999年11月に営業運転を開始、翌2000年3月からほぼ同一仕様の量産車(0番台車)の中央・総武緩行線導入が開始され、同線に残る103系・201系を一層し、試作車もE231系900番台に改番されました。

続いて、2002年3月から常磐快速線への導入が開始され、2002年1月以降は500番台車の山手線導入も開始されました。

一方、E231系では従来分かれていた通勤型電車と近郊型電車の形式統一が図られましたが、2003年3月の量産化では、近郊タイプの小山電車区への導入が開始され、宇都宮線高崎線系統の 115系を淘汰しました。

更に2004年以降では国府津車両センターへの導入と 113系の置き換えも開始されましたが、国府津向けの導入車両では新たに2階建てグリーン車の連結も開始されました。

2006年以降、グリーン車の連結は小山車両センターの所属の編成にも行われることとなり、組み換え等により近郊タイプの全ての基本編成へのグリーン車が図られました。

この他、2003年以降、東京メトロ東西線直通用として運用されていた 103系301系置き換え用としても 800番台が導入され、 E231系は 2011年夏時点で生産台数 2,736両、同一系列の配置車両数としては、JRグループの中で最多となりました。

E235系山手線導入に伴う動き

2014年11月に新型車両 E235系が山手線に導入されることが発表され、既存の 500番台を全て置き換えることとなりました。

E235系は量産先行車が 2015年に製造されましたが、これに先立ち、500番台のうち1本が中央・総武緩行線用として転属しました。

山手線内では11両編成で運用されていた 500番台は、山手線から転出される際にサハ1両が抜き取られ、10両編成で中央・総武緩行線用に転用、抜き取られたサハは E235系に組み入れられて引き続き山手線で使用される形が取られました。

500番台の転用は、E235系の量産化が開始された2017年春ごろから本格的に開始され、

中央・総武緩行線で運用される 209系500番台E231系基本番台車を置き換え、捻出された E231系基本番台は、短編成化の上 209系 500番台とともに武蔵野線や八高・川越線用として転用されました。

これら一連の動きは現在も継続中で、八高・川越線用向けの転用車は 3000番台車となりました。

なお、中央・総武緩行線では、500番台転用後も一部の基本番台は同線に残る予定で、同線で運用される 900番台の動きも注目されるところです。

f:id:chibatrain:20170506210313j:plain

 ↑ 常磐快速線用のE231系は、最長15両編成で運用されています。

f:id:chibatrain:20170506210314j:plain

 ↑ E231系では、通勤型と近郊型の形式統一が図られました。