遠州鉄道30形は、旧型車の代替えを目的として、1958年から1980年までの間に30両が導入されました。
全車とも2扉のロングシートで、前面デザインが最終増備車を除いて2枚窓の湘南顔となっていますが、製造期間が長いことや、その車両が製造された際の状況などの相違により、各車ごとに細部の違いがありバリエーションも多いです。
車体塗装は、当初はグリーンとクリーム色のツートンカラーでしたが、踏切事故対策として1961年12月よりスカーレット一色に変更されています。
完全新製車と従来の機器を流用して製造された車両が存在しましたが、モハ51ークハ61編成を除いて全車とも吊り掛け駆動方式となっています。
鉄道コレクション第16弾で製品化されたモハ26-クハ86編成は、デビュー当時は非冷房車で途中で冷房改造工事が行われましたが、このグループは集中型の冷房装置を屋根中央部に1基搭載しているのが特徴です。
また客用扉は1200mm幅の片開き1枚扉となっています。
↑ クハ86
↑ モハ85