★当ブログの過去の記事を再編集し、2016年11月に西武線から秩父鉄道影森他を訪問したときの記事をまとめました。
2016年11月、平日に仕事の休みを取り、西武鉄道経由で秩父に行ってきました。
当初は現地での機動性を考慮し車で行こうと考えていましたが、仕事の疲れも残っていたので、のんびり寝ながら移動できる電車で現地に行きました。
まずは、早朝の池袋駅へ行き、西武鉄道の看板列車、レッドアロー号に乗りました。
レッドアロー号用の10000系ですが、2018年度以降、新型車両導入により順次置き換えの予定されています。
どのような車両が登場するのか楽しみです。
池袋で見かけた30000系スマイルトレインです。
30000系は2007年に登場しましたが、その後増備が進み、2015年4月現在では180両が在籍、今では頻繁に見かける存在となっています。
この車両の特徴は、見てのどおり前面のデザイン。
たまごをモチーフとして、外観は「生みたてのたまごのようにやさしく、やわらかくふくらみ」、内装は「温かみのある優しい空間」をイメージして設計されました。
ファニーなデザインですが、この写真のような角度から撮ると、意外とかっこいいです。
レッドアローで西武秩父駅に到着後、御花畑駅で秩父鉄道に乗り換えました。
その手前、秩父鉄道の踏切を渡る際に、上り列車がやってきたので、1枚、写真を撮りました。
使用されていたのは7000系(元東急8500系)の7002F編成で、先頭車は中間車から改造されたものです。
前面は非貫通ですが、貫通スタイルのと同じようなデザインになっています。
秩父鉄道の5000系です。
元東京都交通局の三田線で活躍していた6000系を譲渡されたものですが、見てのとおり東京都交通局時代の姿を残したまま秩父でも運用されているので、これを見て懐かしく思う人も少なくないと思います。
1999年に3両編成4本が導入されましが、そのうち1本は2011年にダンプとの接触事故に遭い、現在は休止しています。
影森駅では、7500系か休んでいました。
7000系と同じような元東急のステンレスカーですが、こちらはタネ車は日本初の量産型軽量ステンレス車体で、7000系(元東急8500)よりも省エネルギーで新しい車両です。
3両編成7本(21両)が導入され、現在秩父鉄道の主力車両として運用されています。
影森駅に到着した際に見かけた、秩父鉄道色(チョコバナナ色)に塗装された、デキ502です。
2016年5月のイベント(広瀬川原車両基地で行われた「わくわく鉄道フェスタ」で塗装変更が披露された機関車ですが、それまでは通常の塗装でした。
これはラッキーと思い、前面からのかっこいい写真を撮ろうと思い、カメラを持ったまま移動しましたが、その途中で列車が出発してしまい、横からの写真しか撮れませんでした。
影森駅は山あいにあり、駅そのものは1面2線の小規模なものですが、ホームの西側には数本の側線を有した貨物ヤードが広がっています。
かつての盛り上がりはありませんが、現在もここは秩父鉄道の貨物輸送(石灰石輸送)の拠点となっています。
この構内から、現在も石灰石の取り扱いを行う、太平洋セメントの鉱業所へ続く引き込み線がありますが、今回の訪問の目的はこちらで運用されているスイッチャーです。
影森駅構内の駅舎と反対側には、現在使用されていない貨物駅のホームと荷役線があります。
写真ではちょうど貨物列車が停車しているので見えにくいのですが、ここは昭和電工の荷役線跡で、ホーム跡の敷地の上屋は現在倉庫として使用されているようです。
かつてはこの駅南方にある秩父電気工業(現:昭和電工秩父工場)からここまで専用線(軌間762mm)が敷設され、動力は蒸気機関で運用されていたとのこと。
秩父鉄道の影森駅から、南西方面に郊外側線(貨物線)が伸びていて、その先には秩父太平洋セメントの三輪鉱業所があります。
場所的には、影森駅から15分〜20分程度歩いた先にあります。
ここでは、三輪鉱山で発掘された石灰石が鉄道によって熊谷のセメント工場まで輸送されています。
秩父鉄道による石灰石輸送は、この三輪鉱山と(影森駅)、叶山鉱山(こちらは武州原谷駅)の2拠点から行われています。
写真は鉱業所の入口で、ここから先には入ることができませんが、ここで石灰石列車(空車返送)を待ちました。
こんな山奥に貨物列車はやってくるのだろうかと、半信半疑の気持ちでカメラを構えていましたが、約20分後にちゃんと列車はやってきました。
先頭に立つのは、なぜか秩父鉄道の訪問時に見かける機会の多いデキ103です。
この機関車、稼働率が高いのでしょうか。
デキ103は、2011年の「わくわくチャリティーフェスタ」では赤色に塗装されていましたが、このときはすでに元の色に戻されていました。
目の前、工業所の入り口付近で列車が停車すると、デキ103は列車から切り離され、その先の方に進んでいきました。
ここで列車の受け渡しでしょうか。
ホキの空車返送の列車が、影森駅から三輪線(貨物線)の勾配を上がり、太平洋セメント三輪鉱業所の構内に入ると、構内の奥から青いディーゼル機関車が出てきました。
今回のターゲットはこの機関車で、この日はこれを撮るために、わさわさ仕事の休みを取って秩父にやってきました。
このスイッチゃーは、新潟鐵工所製50トン機のD502という機関車で、かつては根岸の新日本石油(現:JX日鉱日石エネルギー)専用線で使用されていましたが、1998年にこちらに移動となったそうです。
今でも、根岸の専用線では同型のD504が活躍してます。
「西武鉄道~秩父鉄道影森他(2016年11月)その2」へ続く。