元関東鉄道のキハ101です。
数年前の水海道のイベントを訪問したときは元気に走っていたのですが、2017年1月8日に完全に引退となり、その翌週にキハ102と共にここに陸送されました。
関東鉄道は、1987年から1992年にかけて筑波鉄道や国鉄(清算事業団)・JRなどからキハ35系を大量に購入し、老朽化した既存車を置き換えました。
両運転台のキハ300形が16両、 片運転台のキハ350形は23両の大量増備となり、車両形式の統一による保守の効率化も図られました。
(写真のキハ100形は、キハ300形のワンマン改造車です。)
しかしながら、こうした政策が裏目に出たのが1992年に取手駅で発生したブレーキ故障による脱線事故で、キハ300形ブレーキの経年劣化も問題となりました。
その後、関東鉄道では老朽車両の置き換えは新車で行うようになりました。
老朽化し事故も引き起こしたキハ30を一刻も早く淘汰したいというのが、鉄道会社の本音だと思いますが、一度沢山揃えた車両を全て置き換えるのはそう簡単なことではありません。
元国鉄キハ30系の完全淘汰は最近やっと完了したということになります。