鉄コレから発売された 42型(42系)大糸線2両セットでは、クモハ43800+クハ68017の2両が製品化されています。
うちクモハ 43800は、鉄道省が 1933年から京阪神地区投入した 20m級2扉クロスシート車両のモハ42型に属しますが、800番台車となっています。
この 800番台車は、戦後、横須賀線から飯田線に転出した7両のクモハ43のうち3両がさらに身延線に転属し、同線の小断面トンネルに対応して低屋根化改造されたものです。
一方のクハ 68107は、元2・3等合造車として製造されたクロハ59で、2連基本編成の京都より先頭車に連結されて運用されていました。
その後京阪神間の緩行線から優等車が廃止されると、クロハ59の車内は3等車として格下げ使用されるようになり、1941年以降に3扉クロスシート車に改造され、クハ68に編入されました。
両車とも大糸線に異動後はスカイブルー色に変更され、廃車になるまで活躍しました。
なお、大糸線の旧国は 1981年に北松本支所に 115系1000番台36両が投入された際に全車引退となりましたが、クモハ43800は2扉車であったことから 1977年に余剰車として廃車になっています。
↑ クモハ43800
↑ クハ68017
↑ クモハ43800 前面の様子。
↑ クモハ43800 運転台付近側面の様子。
↑ クモハ43800 側面の様子 その1
↑ クモハ43800 側面の様子 その2
↑ クモハ43800 台車の様子。
↑ クモハ43800 パンタグラフ付近の様子。
↑ クハ68017 側面の様子 その1
↑ クハ68017 側面の様子 その2
↑ クハ68017 運転台付近の様子。