CHIBA TRAIN NET

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。

【活動記録】伊豆急行線(2017年12月)

f:id:chibatrain:20180212073459j:plain

★当ブログの過去の記事を再編集し、2017年12月に静岡方面に遠征したときの記事をまとめました。

伊豆急は、JR伊東線も含めて今回初訪問でした。

伊豆急行線は、伊東駅から伊豆急下田駅に至る 45.7km の路線で全線単線です。

走っている車両は元東急8000系シリーズばかりだと思っていましたが、実際にはJRからの直通列車も含めて様々な車両が走っていて、結構楽しむことができました。

何よりも、車窓から見える海の景色がとても綺麗で、見てるだけで癒されました。

8000系やリゾート21、伊豆クレイルの座席配置が、海の景色を眺めることを意識して配置されていますが、この景色を見ればその理由が分かるような気がします。

f:id:chibatrain:20180212073502j:plain

熱海-下田間は、当初は国鉄が鉄道を建設する予定され、うち熱海-伊東間は1938年に伊東線として開業したものの、当時の政権の緊縮財政政策により、伊東-下田間の建設は凍結され、実施されることはありませんでした。

その後、1953年に伊豆観光開発構想を樹立した東急は、1956年に伊東-下田間地方鉄道敷設免許を申請しました。

当時同地域での観光資源開発を競っていた西武は、国鉄に伊東-下田間の鉄道建設を持ちかけましたが失敗し、急遽系列会社の伊豆箱根鉄道からも免許申請を行わせましたが、急な申請だったこともあり不備が多く、東急側に同区間の免許が与えられました。

東急は「伊豆下田電気鉄道株式会社」(現在の伊豆急の全身)を設立し、その後1961年に伊豆急行線の開業へとつながりました。

なお、当時免許が発行された条件の一つに、「国鉄が買収を求めてきたら応じること」という内容があったそうです。

現在、国鉄から伊東線を継承したJR東日本伊豆急を買収しようという動きは全く聞かないですね。

なお、鉄道建設に際し、免許を取得できなかった西武側は、鉄道の経由予定地であった下田市白浜周辺の土地(現在は下田プリンスホテルの建っているところ)を押さえるという実力行使を行ったため、伊豆急行線河津駅の南から山側へ進路を変更し、長大な谷津トンネルを掘削しなければならなかったというエピソードもあったそうです。

こうした、伊豆半島東海岸の鉄道敷設をめぐる東急と西武との当時の争いを、通称「伊豆戦争」と呼ばれていました。

現在は、東京メトロを経由して池袋線東横線が相互乗り入れを行うほどの協力関係を持つ東急と西武ですが、当時は仲が悪かったのですね。  

f:id:chibatrain:20180212073504j:plain

伊豆急下田駅で並んだ、現在伊豆急で運用されている車両、8500系と2100系です。

伊豆急行線内の優等列車は、基本的にはJR東日本から直通する特急列車などで、車両も185系や251系といったJR東日本の車両で運用されています。

普通列車についてはこの8500系と2100系が使用され、朝晩は伊東駅での折り返しとなる列車もありますが、日中は伊東線の熱海まで直通する列車が中心となっています。

伊東線内でも、熱海から品川・東京方面に直通しない列車でも伊豆急の車両が使われています。伊豆急下田駅で並んだ、現在伊豆急で運用されている車両、8500系と2100系です。

伊豆急行線内の優等列車は、基本的にはJR東日本から直通する特急列車などで、車両も185系や251系といったJR東日本の車両で運用されています。

普通列車についてはこの8500系と2100系が使用され、朝晩は伊東駅での折り返しとなる列車もありますが、日中は伊東線の熱海まで直通する列車が中心となっています。

伊東線内でも、熱海から品川・東京方面に直通しない列車でも伊豆急の車両が使われています。

f:id:chibatrain:20180212073507j:plain

伊豆急行8000系は、一目てわかるとおり、元東急8000系です。

8000系は、老朽車の置き換え用として導入された車両。

運用されるのは、伊豆半島東海岸を走る観光鉄道路線であり、、特に車窓から見える素晴らしい海の景色はこの路線の「アピールポイント」となっています。

その為、元は通勤形であった8000系は、伊豆急行に譲渡される際に車内が大幅に変更されました。

海側の座席は車端部を除きクロスシートに変更され、西武10000系のリニューアル工事で捻出されたシートが再利用されました。

また、長距離乗車を考慮してトイレが設置され、バリアフリー対応として車イススペースも設けられました。

山側のロングシートは東急時代のまま残されていて、車内が混雑していなければこちらからも海の景色を楽しむことができます。

クロスシートの乗り心地は非常に良かったです。

f:id:chibatrain:20180212073510j:plain

熱海駅から8000系6両編成(3両編成×2本)による普通列車伊豆高原駅に到着し、熱海駅側3両を切り離すところです。

普通列車は、区間列車を除き、基本的には伊東線に乗り入れ熱海駅伊豆急下田駅間を通して運転され、日中は1時間に2本程度の頻度となっています。

一部「リゾート21」で運転される以外はすべて8000系が使用され、熱海駅伊豆高原駅間は6両編成(3両編成2本の併結)ですが、伊豆高原駅伊豆急下田駅間は時間帯によっては3両編成で運転されています。

そのため、時間帯によっては伊豆高原駅伊豆急下田駅間は3両で運用されるため、写真のような増結・切離作業を見ることができます。

8000系は、当初は2M2Tの4両編成と全電動車(一部1M1T)の2両編成で導入されましたが、現在はすべて3両編成(2M1T)に組み替えられ運用されています。

f:id:chibatrain:20180212073545j:plain

後追いの写真ですが、伊豆急2100形の2代目「黒船電車」R4編成です。

観光列車用として独自の個性的で豪華な設備を持った2100形は、1985年に登場し8両編成5本が導入されましたが、沿線の潮風の影響は大きく、塩害の影響などによる車体の腐食は早く進み、製造後20年程度にも関わらず、すでに初期車2編成が引退しています。

残る3編成は更新工事を受け、外部塗装もそれぞれ変更されていて、オリジナル塗装の編成はありません。

黒船を模した外部塗装の「黒船電車」は、最初はR1編成(第1編成)が2004年に下田港開港150周年を記念して塗装変更されたものですが、この編成が 2006年に引退してしまったため、その運転終了の前にR4編成(第4編成)が2代目となって塗装変更を受けたものです。

今回、帰りに伊豆急下田駅熱海駅間を通してこの「黒船電車」の展望室に乗車しましたが、車内からの眺めが非常によく、快適に過ごせました。 

f:id:chibatrain:20180212073548j:plain

伊豆急2100系R-3編成です。

既に引退したR-1・R-2編成とともに廃車となる予定でしたが、R-3編成については引き続き残存することになり、2008年に全般検査が実施されました。

その後、唯一のオリジナルカラーで運用されていましたが、2011年には100系に準じた「ハワイアンブルー」の塗装に変更され、「リゾートドルフィン号」という愛称が付けられました。

更に、2016年 7月の全般検査では再度塗装変更が実施され、伊豆を代表する特産物の金目鯛をPRする、赤を基調としたものとなりました。

「Izukyu KINME Train」という愛称がついているそうです。  

f:id:chibatrain:20180212073551j:plain

伊豆急の豪華列車「THE ROYAL EXPRESS」です。

今回の訪問では、シャッターチャンスに特に期待していませんでしたが、偶然にも伊豆高原駅で試運転を行なっていたところに遭遇、写真を撮ることができました。

JR九州の「ななつ星in九州」の成功をきっかけにJR東日本JR西日本をはじめ、各地で富裕層をターゲットにした豪華列車が登場しましたが、こちらはその東急・伊豆急版です。

2100系を改造し、内装を「水戸岡デザイン」の豪華仕立てに改装し、食事や飲み物、スタッフなども一流のホテル並みとし、車内ではピアノやバイオリンも演奏されるとのこと。

乗車だけでなくその先の伊豆での宿泊や観光も含めたクルーズプランが、一人あたり14万5千円から19万円。

乗車のみだと、プラチナコースは3万5千円、ゴールドコースで2万5千円。

プラチナコースは、男性は袖付きシャツ、女性は袖付きシャツまたはワンピース着用推奨とのこと。

横浜-伊豆急下田駅間を走行するだけの列車にこれだけの高額料金がかかるといくことからも、いかにサービス面・ソフト面のサービスに力を注いでいるかが伺い知れます。

f:id:chibatrain:20180212073554j:plain

伊豆急下田駅の構内で休む、JRからの乗り入れ車両です。

写真奥から、(多少見えにくいのですが)185系・651系伊豆クレイル・251系です。

伊豆急への直通列車運行は、国鉄時代から盛んに行われてきましたが、ここ近年の輸送量は現象傾向にあり、成田エスクプレス用のE259系を臨時列車列車で使用したり、伊豆クレイルや「THE ROYAL EXPRESS」を走らせたりと、様々な取り組みが行われています。

メインで使用される185系や251系の老朽化が目立ちます。

f:id:chibatrain:20180212073557j:plain

 伊豆高原駅に到着する185系踊り子号です。

185系は、その他にも様々な運用で使われていますが、伊豆急行伊豆箱根鉄道への直通列車で使用されるのが本来の姿です。

1995年から1998年に実施されたリニューアル工事では、白地に緑の3本ストライプというオリジナルの塗装が変更され消滅してしまいましたが、2012年以降復活し、元の塗装に戻されました。

車体中央に描かれた3本の緑帯は、右下がりの 60度の角度で描かれ、帯の幅はそれぞれ異なり、向かって左側から、1,600mm、800mm、400mmと右に向かって細くなるデザインです。

デビューしたときは、このような斬新なデザインの塗装は他になく、話題になっていました。

この車両には、このストライプ塗装が一番似合います。 

f:id:chibatrain:20180212073633j:plain

185系は、急行形の153系の置き換え用として1981年に登場した車両です。

117系をベースとし、153系同様に急行「伊豆」と間合で東海道本線普通列車でも使用されることを前提に構想が進んでいましたが、その途中で急行「伊豆」を特急に格上げする方針が打ち出され、最終的に特急形車両となりました。

その為、車体の構造や走行機器などは、従来の特急形車両よりも117系と共通する部分が多く、普通車の座席では117系用を改良した転換クロスシートが使用され、窓は手で開閉可能など、今までとは異なる仕様となりました。

特に転換クロスシートについては、従来のリクライニングシートに比べて見劣りし評判は悪かったことから、 1990年代後半以降実施されたリニューアル工事でリクライニングシートに交換されました。  

f:id:chibatrain:20180212073635j:plain

伊豆急行に乗り入れ、伊豆高原駅に到着する251系です。

251系 は既に185系て運用されていた特急「踊り子」号のハイグレード版として設計され、1990年に登場、「ビュー踊り子」号で運用されています。

伊豆方面の特急列車としては、すでに185系が運用されていましたが、やはり転換クロスシートで他の特急列車と比較して見劣りもあり、よりグレードアップした車両の投入が必要となったのでしょう。

伊豆急行の2100系「リゾート21」のデビューにも誘発されたとの噂もあります

251系は、車窓の素晴らしいを味わえるよう、ハイデッカー構造を採用、先頭車はダブルデッカーとして展望室も設けています。

2002年に実施されたリニューアル工事では、一般座席を交換しシートピッチも1000ミリに拡大するなど、さらに内装は良くなっています。

f:id:chibatrain:20180212073638j:plain

251系の先頭車、ダブルデッカーの様子です。

伊豆急下田駅側の先頭車はグリーン車で座席は1+2配置の豪華版です。

内装・客室サービスのレベルが高い251系ですが、車歴はこの撮影した時点では25年以上を経過していました。
走行機器は651系ベースで界磁添加励磁制御を採用、主電動機は MT61形を仕様した非 VVVF仕様。

まだ、この時点では代替えの具体的な話はありませんでした。

f:id:chibatrain:20180212073641j:plain

651系専用編成による伊豆クレイルです。

同じ伊豆向けのリゾート列車でも、「THE ROYAL EXPRESS」に比べれば、まだなんとか手が届きそうな、列車です。

一般席もありますが、やはりこの列車を利用するのであれば、海を見ながらランチかカフェを味わうのが、一番のようです。

下りは、小田原を11時40分に出発し、伊豆急下田に14時08分到着。

上りは伊豆急を15時20分に出発して小田原に17時12分に到着。(時間が変更される場合もあります。)

利用するなら、利用するなら下り列車はベストな時間かも知れませんね。

土日祝日を中心に運転されています。 

f:id:chibatrain:20180212073701j:plain

電車とは関係ありませんが、景色が良かったので・・・

タイトルと違いますが、これを撮ったのは伊豆急行線ではなくて、その手前の伊東線
宇佐美駅(だったと記憶してますがら違ったらすいません。)を途中下車し、数分歩いた場所です。

目の前を広がる青い空と相模湾の海。

理屈抜きで癒されました。

伊東線では、この宇佐美駅から伊東駅までの間で、一部車窓から景色が楽しめますが、景色はやはり伊豆急行線がより楽しめます。

特に、片瀬白田駅から伊豆稲取駅の間は波打ち際を走る絶景ポイントで有名です。 

f:id:chibatrain:20180212075444j:plain

伊豆高原駅構内にある伊豆高原電車区です。

伊豆急行線では、ここが列車運行の中心となっているようです。

日中、熱海からの下り6両編成の3両切り離し、上り3両編成の3両増結などは、この駅で行われています。

電車区は、駅の東側に設けられ、訪れたときは8000系が数編成ヤードでやすんでいました。

伊豆急の宝物、クモハ103の姿も期待したのですが、やはり大切に車庫に保管さらているのか、見かけることはできませんでした。