北陸鉄道には、2019年8月に初めて訪問しました。
両線とも、運用されている車両はともに古く、特に石川線の7000系の車体の老朽化の程度が非常に気になりました。
これに対して、今のところ車両置き換えに関する正式な発表はありませんが、ネット上では、最近になって日比谷線への13000系導入で捻出された 03系の一部が短編成化の上、北陸鉄道へ譲渡されたとの情報もあり、今後、なんらかの動きがあるものと予想されます。
概要
↑ 現在、北陸鉄道は金沢近郊の2路線のみの運用。
北陸鉄道は、金沢市内の石川線と浅野川線の2路線、計 20.6kmを運営しています。
かつては、加賀地方全域や能登地方の一部で多数の路線を保有し、「国鉄各駅毎に接続」と言われるほどでしたが、モータリゼーションの影響で次々に廃止となり、1968年には全線廃線の意向が示されましたが、地元住民や自治体などの反対を受け、浅野川線と石川総線(石川線・金名線・能美線の総称)が存続しました。
しかしながら、その後に金名線・能美線も廃止となり、現在の状況に至っています。
現在、北陸鉄道の経営の主力は路線バス(高速バス・定期観光バスを含む)・貸し切りバスとなっています。
石川線
↑ 現在は単なる終着機となった鶴来駅。車両基地を併設しています。
石川線は金沢市の野町駅と白山市の鶴来駅を結ぶ 13.8kmの路線で、直流600V 全線単線の路線です。
かつては鶴来駅から分岐していた能美線や金名線と直通運転を行っていましたが、現在は両線とも廃止となっていて、列車はすべてが野町駅と鶴来駅を結んでいます(途中の折り返しはなし)。
すべてが各駅に停車する普通列車で、一部を列車を除きワンマン運転を実施、日中は 30~40分程度、朝は 15~20分間隔で運転されています。
使用車両は7000系(元東急7000系)2両編成5本と7700系(元京王3000系)2両編成1本です。
なお、野町駅から先の金沢市内方面へは、かつては金沢市内線(路面電車)が走っていましたが、廃止となり、現在は路線バスによる連絡となっています。
LTR方式または BRT方式で金沢港~金沢駅~野町駅間で結ぶという案も浮上していますが、実現には至っていません。
浅野川線
JR金沢駅に隣接する北鉄金沢駅と内灘駅を結ぶ 6.8km路線で、直流1,500V 単線の路線です。
北鉄金沢駅-七ツ屋駅間(0.6km)は2001年に地下化が実施されましたが、これに当たり運用車両を全て不燃化する必要性があったため、1996年以降、同線の運用車両は全て8000系(元京王3000系)に置き換えられるとともに、600Vから1500Vへの昇圧(1996年実施)とワンマン運転も開始されています。
全列車が北鉄金沢ー内灘駅間の運転で、1時間あたりおおむね2本~3本程度の間隔で運行されています。
車両
※7700系については、走行写真を撮れていないので紹介できず。