↑ 2004年から運用を開始したMLRV1000形。
万葉線には 2018年8月に初めて訪問しました。
日曜日の日中に全線乗りましたが、乗客は少なく、特に終着駅近くになるとほとんど貸し切り状態で、厳しい経営の現状を見たような気がします。
しかしながら、運転本数も多く、乗務員の方の対応・サービスもすごく良かったです。
2004年以降、新型車両MLRV1000形の導入が開始され、2009年までに6編成が増備されましたが、その後は一段落しています。
既存のデ7060形の6両も老朽化が進んでいて、今後の動向が気になりますが、今のところ置き換え等の具体的な動きはないようです。
概要
↑ 加越能鉄道時代から運用されているデ7030形
万葉線は富山県高岡市の高岡駅と射水市の越ノ潟駅間の 12,9kmを結ぶ路線を運営しています。
この路線は、正式には高岡駅停留所から六渡寺駅まで 8.0km の区間が軌道法による高岡軌道線、六渡寺駅から越ノ潟駅までの 4.9km の区間が鉄道事業法による新湊港線と別れていますが、実際には一体化された形で「万葉線」として運用されています。
新湊港線は、元々は富山市内の新富山駅と新湊市(現:射水市)の新湊駅(現:六渡寺駅)を結んでいた富山地方鉄道射水線の一部でした。
射水線は黒字経営でしたが、富山新港の建設の為に分断され、高岡側の越ノ潟駅-新湊駅間は加越能鉄道に譲渡され、新湊港線となりました。
その後は、加越能鉄道により高岡軌道線と新湊港線の一体化された運営が行われ、1980年には「万葉線」という愛称が付けられました。
しかしながら、利用者の著しい減少と経営環境の悪化を理由に、加越能鉄道が路線の廃止とバス代替えの意向を示した為、高岡市と旧新湊市が中心となって、2001年に第三セクター方式による「万葉線株式会社」を設立、本路線は加越能鉄道から新会社に譲渡され、翌2002年4月から新体制で運営を開始しました。
車両
↑ 終着駅である越ノ潟駅で折り返し運用を待つMLRV1000形。
- MLRV1000形
- デ7070形
- 6000形(プラウ除雪車)
- デ5010(保存車両)
↑ 2012年以降、「ドラえもん電車」として運行される第4編成。
↑ 米島口停留所に隣接する車両基地。