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鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。

E235系

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↑ 2020年春ごろをめどに、山手線の運行車両はE235系に統一されます。

E235系は、首都圏の多くの路線に導入された E231系E233系に代わる次世代の通勤形電車として開発、導入されました。

従来のTIMSに代わる新しい列車情報管理システム「INTEROS」をはじめ多くの新技術を導入し、利用客サービス向上に加えてエネルギーコストやメンテナンスの低減が図られたのがその特徴です。

2015年に山手線向けの量産先行車が登場、その各種テストや試運転の結果を踏まえ、2017年5月から山手線への量産車の導入が開始されました。

山手線への導入は2020年春までに完了し、既存のE231系500番台を全て置き換えることになっています。

一方、同年より横須賀線総武快速線への導入も開始され、同線で運用されるE217系を全て置き換える他、東海道本線宇都宮線高崎線(上野・東京ライン、湘南新宿ラインを含む)にも投入される予定です。

主な仕様・特徴

車体はオールステンレス製軽量車体による20m級4扉車ですが、総合車両製作所東京急行電鉄が共同で開発した次世代型オールステンレス車両「sustina」が、大都市向け通勤車両の量産モデルとしては初めて採用されました。

sustina では側構体での外板同士・外板と側出入口枠、窓枠のフレーム、妻面外板、連結幌取り付け枠などが、従来のスポット溶接ではなくレーザー溶接で行われ、雨どい、側出入口枠、窓枠のフレームなど凹凸な少なく継ぎ目のないフラットな仕上がりになっているのが特徴です。

前面のデザインは変更されたものの E233系E231系近郊タイプと同等の強度が確保され、オフセットの衝突対策も強化されています。

車内はオールロングシートで、各車に車椅子やベビーカー用のフリースペースが設けられています。

液晶ディスプレイは、既存の各扉上2画面に加え、荷棚上や妻上部にも新設され、広告のデジタル化が図られています。

制御装置はSIC素子による1C4M方式の VVVFインバータ制御方式となり、電動車に搭載され2両で1ユニットの構成をしていますが、1両に1台の制御装置を搭載して1両分の4台のモーターを制御する独立M方式としています。

これは、当該車両が他線区に転出した際にそこの状況にあった最適な電動車と付随車の比率( MT比率)を構成できることを考慮したものです。

列車情報管理システムは、従来の TIMSに代わる新開発の管理システムとなる INTEROS が導入されました。

E231系以降標準的に使用されているTIMSでは、運転台機器・主回路・補助回路・ブレーキ関連機器・乗客サービス機器・研修関連機能が全て TIMS経由での指令となりましたが、主回路装置などの各種機器の高機能化や乗客サービス向上への高機能化・多様化により、伝送路の容量は年々増加し、TIMS内の情報伝送容量が限界レベルに至っていました。

そのため INTEROSでは、基幹伝送路と機器接続伝送路の伝送方式を、アークネット(伝送速度10Mbps)ではなく、大容量・高速の電送方式であるイーサーネット(Ethernet)を採用し、車両間の伝達速度を 100Mbpsに向上させるとともに、システム内のハードウェアを極力削減しネットワークの再構築が図られました。

主電動機は、かご形三相誘導電動機 MT79形(全閉式)で1時間定格出力は 140kWに強化されました。
ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気式ブレーキですが、INTEROS による編成ブレーキ力管理システムで応荷重制御と電空協調制御が行われています。
パンタグラフ中央本線内の狭小トンネルにも対応したシングルアーム式を搭載し、台車は E233系用をベースとしたボルスタレス台車を履いています。

山手線向け仕様車

山手線向けの車両は6M5Tの11両編成とされましたが、そのうち量産先行車と量産車49編成のうち47編成については、10号車は新製車ではなくE231系500番台車で連結されていたサハE231形4600番台の改造車となりました。

E231系からの改造車は、構造が従来のままであるため雨どいが突出し、屋根の構造や高さが他の車両と異なります。
E235系量産車は、2020年春ぐらいまでに49編成が導入される予定です。

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↑ 量産先行は2015年に登場、各種試運転が続けられ、その結果が量産車に反映した。

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↑ 量産車は2017年以降に導入が開始されました。

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↑ 新しいデザインと sustina の採用によるフラットな外面により、今までとは異なる外観となったE235系

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↑ 運転台付近の様子。

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↑ 側面の様子 その1

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↑ 側面の様子 その2

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↑ パンタグラフは、中央本線の極小トンネルにも対応する。

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↑ パンタグラフはE233系同様、冗長化されていて、6号車では2基搭載します。

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↑ 台車はE233系ベースのボススタレス台車を搭載。

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 ↑ 客用扉の様子(写真は量産先行車)

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 ↑ 車内の様子(写真は量産先行車)

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↑ 網棚の上に設置された広告用ディスプレイ(写真は量産先行車)

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 ↑ 面の扉上にもディスプレイが設置されています。(写真は量産先行車)