キハ54形 500番台は、国鉄末期の 1986年に北海道の豪雪地区の単行運行用として 29両が登場しました。
キハ 54形は四国向けも同年から導入されていますが、こちらは暖地向けで北海道向けとは一部仕様が異なり、0番台となっています。
キハ 54形 500番台車は、積雪時の運用を考慮し2機関搭載の両運転台車とされたことから、車体は 20.8m(最大 21.3m)で、ステンレス製により軽量化が図られています。
走行装置は、キハ38 形で採用した省エネタイプの DMF13HS(250ps)を2基搭載し、液体変速機や逆転機や動台車・ブレーキ装置などは廃車派生品を採用しました。
車内は客室扉付近がロングシートのセミクロスシートなりましたが、527 ~ 529 の3両は旭川-稚内間を走行する急行「礼文」で使用されることから、オール転換クロスシートとなりました。
駆動系の主要機器については、2003年から 2005年にかけて更新工事が実施され、台車はボルスタレス台車に換装されています。
現在は、釧路車両運転所や旭川運転所に配置され、気象条件が厳しく長距離運行の多い道北・道東で主に運用されています。
鉄道コレクションでは、留萌本線で活躍した2両のうち、504と元急行仕様の 529の2両セットを所有しています。
529は、側面窓上に赤帯を配しています。
キハ54-504
↑ キハ54-504
↑ キハ54-504 全体の様子
↑ キハ54-504 運転台付近の様子
↑ キハ54-504 側面の様子 その1
↑ キハ54-504 側面の様子 その2
↑ キハ54-504 側面の様子 その3
↑ キハ54-504 反対側運転台付近の様子
キハ54-529(元急行仕様)
↑ キハ54-529
↑ キハ54-529 全体の様子
↑ キハ54-529 前面の様子
↑ キハ54-529 側面の様子 その1
↑ キハ54-529 側面の様子 その2
↑ キハ54-529 側面の様子 その3
↑ キハ54-529 反対側運転台付近の様子