CHIBA TRAIN NET

鉄道車両に関する記事・鉄活動記録の他、模型の紹介なども掲載していきます。

京浜急行電鉄 2100形

f:id:chibatrain:20200201205219j:plain

↑ 京急フラグシップモデル、快速特急専用車の2100形は1998年に登場しました。

2100形は、従来の快速特急専用車であった 2000形の後継形で、1998年から 2000年の間に8両編成 10本の 80両が製造されました。

車体はアルミ製で前面は 600形と共通のデザイン、運転士窓下のワイパーカバーには形式を表す数字が表示されています。

側面は 2000形と同様のレイアウトとなる連続窓・2ドアで、室内はオールクロスシートで運転室と連結面寄り以外は自動転換式、先頭車を除く扉脇には跳ね上げ式の補助席も設けられました。

車内の座席はオールクロスシートで、ドア間は京急初の転換クロスシート、車端部は4人掛けボックスシート(固定座席)、先頭車の運転席直後の座席は前向きの固定座席で、運転席背後以外のドア前に補助イスも設けられています。

制御装置はシーメンズ社製GTO素子のVVVFインバータ制御で、主電動機は1:1のMT比率で高速性能と高加速度を実現するため、高出力のかご形三相誘導電動機(190kW)を搭載しています。

8両編成の MT比率は 4M4Tで、4両(2M2T)で1ユニットを組んでいます。

パンタグラフシングルアーム式で、台車は1500形の円筒案内式軸箱支持方式をベースに改良されたものが使用されました。

運転性能は、加速度 3.5km/h/s、減速 4.0km/h/s の地下鉄乗り入れ基準をクリア、最高 130km/h が可能ととなっています。(運用上では都営浅草線への直通運転は実施されていません。)

シーメンズ社製の電装品は、日本の機器とは仕様が異なり、特に保守面で日本製よりも

不利な点があったことから、導入から 10年を経過し更新時期を迎えた車両から順次日本製の機器への置き換えが実施され、2015年までに全車リニューアル工事が完了しました。

シーメンズ社製機器の主電動機や主制御装置で発進時に発生する界磁音が音階に聞こえることから、鉄道フアンの間からは「ドレミファインバータ」「ドレミカー」などと呼ばれ親しまれていましたが、これらの音はリニューアル工事の際の機器交換後は聞こえなくなりました。

なお、リニューアル工事実施後、前面の非常口扉部分にはマスコットキャラクター「けいきゅうん」のステッカーが貼られています。

2100形の運用は、原則的に自社線内(本線・久里浜線)の泉岳寺三崎口間の快速特急

を中心に行われ、平日夕方には座席定員制の「京急ウィング号」にも使用されています。

導入当初、羽田空港と成田空港を結ぶエアポート快速特急への 2100形の投入も検討されていましたが、2100形は8両編成12本が増備される計画でしたが、オールクロスシートという構造から東京都交通局側が浅草線への乗入れを認めなかったことから、2100形の製造は8本(80両)のみとなり、残りの増備分は 1000形に変更されました。

2100形の走行性能が地下鉄基準をクリアしたスペックとなり、前面に貫通扉が設けられたのもこのためですが、これにより従来車では運用ができなかった快速特急専用車の泉岳寺乗り入れが可能となり、都営浅草線との接続が大きく改善されました。

2100形は、基本編成(8両編成)しか増備されなかったため、12連で運用されるときは、600形・新1000形・1500形が併結されています。

f:id:chibatrain:20200201205222j:plain

 ↑ 4M4Tの8両編成で、自社線内専用で運用されています。

f:id:chibatrain:20200201205225j:plain

 ↑ リニューアル工事後、ドレミ音は聞かれなくなりました。

f:id:chibatrain:20200201205229j:plain

 ↑ 終着駅の三崎口駅に到着する2100形快速特急

f:id:chibatrain:20200201205233j:plain

 ↑ リニューアル工事前は、前面に「けいきゅん」のステッカーは貼っていませんでした。

f:id:chibatrain:20200201205238j:plain

 ↑ 久里浜駅に停車中の2100形

f:id:chibatrain:20200201205243j:plain

 ↑ 前面の様子。

f:id:chibatrain:20200201205246j:plain

 ↑ 側面の様子 その1

f:id:chibatrain:20200201205249j:plain

 ↑ 側面の様子 その2

f:id:chibatrain:20200201205253j:plain

 ↑ 側面の様子 その3

f:id:chibatrain:20200201205256j:plain

 ↑ 側面の様子 その4

f:id:chibatrain:20200201205303j:plain

 ↑ パンタグラフの様子

f:id:chibatrain:20200201205306j:plain

 ↑ 台車の様子。

f:id:chibatrain:20200201205309j:plain

 ↑ 運転台の様子。

f:id:chibatrain:20200201205313j:plain

 ↑ 車内はオールクロスシート

f:id:chibatrain:20200201205317j:plain

 ↑ 扉間は転換クロスシート、写真一番前には補助シートが見えます。

 

f:id:chibatrain:20200201205320j:plain

 ↑ 転換クロスシート京急初です。乗り心地はとても良いです。

f:id:chibatrain:20200201205323j:plain

 ↑ 車端部分は固定のボックスシートとなっています。

f:id:chibatrain:20200201205327j:plain

 ↑ 運転席直後のシートは運転席側に向けての固定です。

f:id:chibatrain:20200201205331j:plain

 ↑ ドア付近の様子。