↑ 渡良瀬川を渡るデハ101
デハ101は、1928年の同鉄道の開業時に登場した車両で、川崎車両で製造されました。
全長 16mの半鋼製車で、登場時は片側3扉の非貫通車でしたが、1956年に車体更新が行われ、片側2扉となりノーリベット化されました。
その後2両連結に対応するために中央前橋側前面が貫通化され前後で前面が異なる形となりました。
貨物列車の牽引なども行いましたが、貨物の営業廃止後も 1988年に ATSが取り付けられ、朝ラッシュ時の中央前橋~大胡間の区間列車として使用されてきました。
1997年に定期運用から撤退しましたが、現在は団体やイベント列車として運行され、バラスト散布のためにホキ1型を牽引して走行することもあります。
塗装はオレンジ・イエローなど数回変更が行われてきましたが、1997年に開業時のぶどう色に戻されています。
デハ101は、現在は定期運用こそありませんが、車籍もあり、日本で現存する数少ない吊り掛け駆動式旧型電車として貴重な存在となっています。
写真が 2012年9月に実施されたイベントを訪問した際に撮ったものです。
↑ 中央前橋側には貫通扉が取り付けられています。
↑ 西桐生側前面は貫通型です。
↑ 大胡駅に到着するデハ101
↑ イベント走行では、車内は満員御礼の状態でした。
↑ 西桐生側の運転台側面の様子
↑ 中央前橋側運転台側面の様子
↑ デビュー当時は画期的だったコイルばねを採用した川崎車両製「KD台車」
↑ 室内天井の様子。
↑ つり革の様子
↑ 乗車したときは非常に混んでいたので、上の方した撮ることができませんでした。
↑ 大胡駅に到着し、イベント会場に回送されるデハ101
↑ 西桐生側の側面を撮った写真
↑ ベンチレーターは当時一般的だったお椀型と呼ばれるタイプです。
↑ 屋根上パンタグラフ付近の様子
↑ イベント会場で展示中の様子。