東急大井町線に最後に訪問したのは、2020年2月です。
2018年3月に運用開始した6020系の撮影が目的でした。
MENU
概要
大井町線は、大井町駅と二子多摩川間の10.4kmを結ぶ路線ですが、実際にはその先の溝の口駅が終点となっていて、この区間を含めると12.4kmとなります。
二子多摩川駅-溝の口駅間は、田園都市線と並走する形になっていますが、この区間は複々線で大井町線の列車は多摩川を超えた溝の口駅が終点となっています。
(溝の口駅から更に田園都市線に直通する列車もあります。)
写真は、複々線区間を走る大井町線の列車ですが、内側を大井町線の列車、外側を田園都市線の列車が走行する 方向別複々線となっていて、溝の口駅では田園都市線と大井町線の乗り換えが同一ホームでできるように配慮されていますね。
田園都市線では、以前より朝ラッシュ時の混雑ぶりが問題となっていて、東急電鉄としても混雑緩和のための様々な対策を行っています。
大井町線の溝の口駅延伸は、その対策の一環であり、溝の口以遠の利用客一部を大井町線に流して、田園都市線で都心に向かう列車の混雑緩和を測ろうとするものです。
そのようなこともあり、大井町線は沿線の利用客に加えて田園都市線から流入客も増えて、賑わいを見せています。
1979年8月の田園都市線・新多摩川線(当時)と大井町線の系統分離が実施された以降、大井町線の列車は全て5両編成で運用されていました。
その後、18m級車両による6両編成の運用が行われた時期もありましたが、2008年3月に運用を開始した急行列車では最初から6両編成で運転されました。
写真は、大井町線のイメージリーダーとも言える、急行列車用の6000系です。
6000系は、大井町線の急行列車を運用するために専用に設計された車両です。
急行列車の運用開始に伴い、このような新型車両を投入したところからも、大井町線の混雑緩和に対する、当時の東急電鉄の「本気」をあらためて感じました。
急行列車は、利用客の増加に対応するために、2017年以降順次7両編成化を実施、更に2018年には6020系2本を増備して列車の増発に対応しています。
前回、大井町線を訪問したときは、普通列車は8500系や8090系などで運用されてましたが、今回訪問したときはその様子は全く変わっており、普通列車は全て9000系に置き換わっていました。
9000系は1000系と並び東急電鉄としては二世代前の車両になりますが、軽量ステンレス+VVVFインバータ制御で、地方私鉄から見れば極上の車両です。
しばらくは大井町線での活躍が期待できそうです。
2020年2月の訪問時、「大井町線開業90周年」のヘッドマークを付けた列車が走っていました。
歴史のある路線です。
「Qシート」は急行用の6000系の一部、及び6020系の3号車にロングシートからクロスシートに転換できる車両を連結し、平日夕方以降に有料の座席指定サービスを行うもので、2018年12月からサービスは開始されました。
関東では、東武鉄道東上本線の「TJライナー」で始まり、関東大手私鉄では、西武鉄道・東武・メトロ直通日比谷線・京王電鉄などで同様の機能を持つ車両が導入され、有料の着席サービスが普及していきました。
東急大井町線の場合、さすがに1編成をまるごと「転換可能シート」にすることはできず、JR東日本のグリーン車みたいなイメージで、列車の一部をに連結する形になっています。
今回の訪問では着席する機会がありませんでした。
新型(といっても、もうデビューして3年目)の6020系です。
急行列車は、通常は6000系と6020系で運用されています。