2021年3月のダイヤ改正では、千葉ローカル地区にE131系が導入されました。
コロナ過による鉄活動の自粛ということもあり、導入してから半年経ってしまいましたがこのタイミングになってしまいましたが、E131系を撮ってきました。
ダイヤ改正で大きく変わった千葉ローカル地区
コロナ禍による業績悪化により、JR東日本の新車投入による考え方も随分変わったような気がします。
従来だと、一般形(E231系以前だと通勤形及近郊型)の車両投入は首都圏の東京を中心とした主要路線が中心で、千葉のようなローカル地区では、都市部で捻出された古い車両がずっと使われてきました。
113系も最後まで残ったのは千葉でしたが、寿命10年と言われた209系を延命して転用されたのもこの千葉ローカル地区です。
211系が千葉に転入してきたときもありましたが、このときは従来113系6両編成で運用されていた列車を211系5両編成に置き換わり(列車としては6両から5両に減車)、混雑を増やす結果となり、利用の評判は最悪でした。
しかしながら、今回導入されたE131系は、新車・しかも新型(最新鋭)の車両です。
従来では考えられないことですね。
ところで、E131系の導入により日中の普通列車は4両編成から2両編成に変わりました。
これに加え、ワンマン運転も実施され人員削減も図られたので、同地区での運用コスト削減効果はかなり大きいものと思われます。
更に今回のダイヤ改正では、内房線・外房線の運用形態が見直され、内房線では木更津・君津駅・外房線では上総一宮駅を基点に日中の列車の運用を分離されました。
木更津駅と上総一宮駅の間の普通列車は、直通する列車を1ヘッドで走らせるようになり、この列車にE131系が使用されています。
外房線では、国鉄時代から1990年代半ばまで路線の高速化・近代化への取り組みが行われ、1995年には蘇我駅-勝浦駅間の最高速度が120km/hに引き上げられました。
上総一宮駅以南ではまだ単線の区間も多数残りますが、路線は高規格です。
ローカル地区とはいえ、加速性に優れた最新鋭の車両をによる普通列車は、東京都市部の高速列車と同様の軽快な走りで運転されています。
E131系
E131系は、千葉ローカル地区の末端区間向けに導入された車両で、2021年3月より運用を開始しました。
それぞれの線区・区間の状況に合わせて柔軟に列車設定を可能とすること、効率的なメンテナンスを行うための線路設備モニタリング装置及び車両状態監視保全に向けた装置を短編成ながら搭載すること、利用客に対して快適な車両を提供することをなどの要件から、新形式・新造車両の導入に至りました。
車体は台枠の一部を除きステンレスを用いた幅広車体で、客室部はE235系・乗務員室はE129系を基本とした構造が採用されました。
従来運用されてきた209系ではMM'ユニット方式が採用され最小編成の単位が4両編成であるのに対して、E131系では1M方式が採用され最短2両編成(1M1T)からの運用が可能となりました。
千葉地区では、上記の内防・外房線の木更津駅-上総一宮駅間の他、成田線(成田駅-香取駅間)の一部や、鹿島線(香取駅-鹿島神宮駅間)で運用されています。
↑ 1M方式が採用されたE131系。2両編成で運用されています。
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
外房線 東浪見駅
今回は、上総一ノ宮駅から勝浦駅方面で一つ先にある「東浪見駅」を訪問しました。
駅の構造は相対式ホームの2面2線で、互いのホームは跨線橋で結ばれています。
ホームは11両編成対応で長いのですが、無人駅で列車が停車する時間以外はほとんど人影がなく、寂しい駅でした。
↑ 上総一ノ宮駅方面を見た様子です。
↑ 勝浦駅方面を見た様子です。
↑ 跨線橋の様子
↑ 外房線の線路は高規格で、最高速度は120km/h。
↑ 駅構内にある変電設備です。
↑ 上りホーム待合室の様子
↑ 11両編成対応の長いホームに、2両編成の普通列車が申し訳なさそうに停車しています。
↑ 列車到着時の自動アナウンス「この列車は木更津行き・・・」個人的には違和感が・・・