キハ35系は、都市近郊の人口増加に伴い急速に増加した都市近郊「路線の輸送力確保も目的として、1961年11月に登場しました。
そのため、車体は3扉ロングシートとなり、側面窓はユニット窓を気動車では初めて採用、客用3扉や両開き扉も気動車初となりました。
外吊式客用扉は、3扉両開きステップ付きとされましたが、これはステップ部分での台枠強度確保を考慮されてもので、キハ35系車両の外観上の大きな特徴となっています。
また、気動車としては初めて前面に行先表示器が取り付けられ、通風器がグローブ型ベンチレーター、走行機関は特急・急行型に搭載されていたDMH17H型が採用されています。
キハ30形は、このキハ35系グループの中では、便所なしの両運転台車として製造された仲間で、1963年2月から1966年にかけて100両が製造され、全国の非電化近郊路線に投入されました。
キハ35系グループは、もともと電化されるまでの近郊路線の輸送力増強として誕生したため、その後の各路線の電化の進捗に伴い住処を追われるようになっていきましたが、転出したローカル線では、ロングシート仕様の室内が災いして乗客の評判もよくありませんでした。
こうしたことから、老朽化が始まると、急速に廃車が進み、両運転台車であり単行運転ができるなど使い勝手が良かったキハ30も、2012年の久留里線での運用を最後に引退となりました。
Nゲージでは、キハ30形をトミックス製(標準色)とMODEMO製(久留里線色)を2両づづ保有しています。
キハ30形(TOMIX製標準色)
2011年11月にTOMIX40周年を記念して発売されたキハ35系シリーズのうち、キハ30を2両(動力付き1両・動力無し1両)を購入しました。
流石にハイグレードだけあり、外観の質感はかなり高く良いのですが、搭載された新しいタイプのTMカプラーが貧弱で、連結や切り離しにコツがいるようで、なかなかうまくできず、少しでも余計な力を入れてしまうとすぐにはパーツが分解した形でカプラーがはずれてしまいます。
カプラーのパーツはゴム系接着剤を使って分解されないようにしましたが、連結・解放時の難しさは解消されていません。
前面の補強板はゴム系接着材で取り付け、貫通幌も付けました。
行先表示は「千葉」としましたが、オプションのジャンパーホースやカプラーチェーンなどが上記のカプラー不具合対応の際に邪魔になるので取り付けていません。
キハ30(T車)
品番:9457
車番号は千葉で走っていた「キハ30 12」を選択しました。
キハ30(M車)
品番:9456
同様に、車番は千葉で走っていた「キハ30 13」を選択しました。
前面には補強板と貫通扉を取り付けました。
自分の中のキハ35系のイメージでは、前面の補強版が必須です。
キハ35系の特徴である外吊り式の客用扉もしっかり表現されています。
新しいタイプのTNカプラー(JC6382)による連結面です。
見た目は非常に良いのですが・・・
反対側から、見た全体の様子です。
キハ30形(MODEMO製新久留里色)
20年以上前の2002年に発売された2両セットの製品ですが、元気に走ります。
MODEMO製で唯一保有している車両です。
久留里線では、キハ30形3両が2012年まで運用されていました。
晩年は、旧国鉄塗装に戻され話題を呼びましたが、その前はこのような地域色を纏って運用されていました。
模型では、トミックス製のTNカプラーが標準で装着されていました。
キハ30形(T車)
品番:NK509/28509(2両セット)
車番号は「キハ30 48」を選択しています。
キハ30形(M車)
品番:NK509/28509(2両セット)
車番は「キハ30 62」を選択しています。
前面の様子
補強板と行先表示のシールが曲がっていてみっともないのですが、お許しください。
側面の様子です。
カプラーはTOMIX製のTNカプラーは標準で装備されていました。
反対側から見た運転台付近の様子です。