モハ5250形は、1928年に日本車輌製造で「ナデ200形」として201-203の3両が製造されました。
15m級の3扉両運転台の丸屋根半鋼製車で、床下には木造車同様に台枠中央の垂下を防ぐためのターンバックル付きのトラスバーが組まれ、屋根にはお椀を伏せたようなベンチレーターが設置されていました。
戸袋窓は楕円形となっているのが最大の特徴ですが、この「丸窓」のデザインは大正時代の木造電車などでも見られましたが、晩年の1980年代では非常に珍しく、名鉄モ510形とともに貴重な存在となっていました。
ナデ200形の形式名は上田丸子電鉄発足時もそのまま引き継がれましたが、1950年の一斉改番でモハ5250形(5251-5253)となりました。
集電装置は当初はトロリーポールでしたが、1945年以降はパンタフラフに変更されています。
晩年は別所線の看板車両として運用されていましたが、1986年の別所線1500V昇圧の際に引退となりました。
鉄道コレクションでは、第17弾でモハ5251が製品化され、その後オープンパッケージでモハ5252・モハ5253も発売されましたが、このうちモハ5251を所有しています。
↑ モハ5251
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ 反対側 運転台付近の様子