奈良・和歌山線用の 105系は、1984年の電化開業時に登場しましたが、当時は国鉄改革により設備投資が抑制されていたことからローカル地区向けの車両が新製できず、203系の導入で常磐線から捻出された 103系1000番台車などを転用・改造して導入され、奈良電車区に48両が配置されました。
そのため、福塩線や宇部線・小野田線などに新製により導入された 105系と異なり、改造タネ車の 103系同様に側面は4扉車となり、クハ103からの改造車は運転台がタネ車のものがそのまま使用され、前面が中間車改造の車両とは異なっています。
導入当初は非冷房でしたが、1988年から 1992年にかけて冷房車改造が実施されました。
その際、AU75系列での冷房化改造には車体強度などの改造が必要となる等、コストがかかることから、架線の直流 1500Vを直接電源とする WAU202形簡易冷房装置が搭載されています。
↑ クモハ105-516
↑ クハ105-6
↑ クモハ105-516前面の様子。
↑ クモハ105-516運転席付近側面の様子。
↑ クモハ105-516側面の様子。
↑ クハ105-6側面の様子。
↑ パンタグラフ付近の様子。
↑ 台車の様子。
↑ 屋根上集中式冷房装置付近の様子。
↑ クハ105-6の前面。元103系1000番台のままです。
↑ クハ105-6 運転台付近の様子。