モハ20は、元は鶴見臨港鉄道が電化開業用に増備したモハ100形で、1930年に 10両が製造されました。
車体は半鋼製で、正面は切妻、窓は正面中央に3枚寄って配置されていて、運転室は簡単にポールで仕切られただけの形となっていました。
鶴見臨港鉄道~国鉄買収を経て何度か形式変更があった後、静岡国体開催の輸送力増強用として 1952年に3両がモハ18・19・20として静岡鉄道に譲渡され、同線への入線となりました。
このうち、モハ18・19は自社長沼工場で新車体に変更され、形式も 350形となっています。
モハ 20形は 1964年にクモハ20 に形式変更されましたが、その後はヘッドライトを2灯化した以外は大幅に改造されることもなく、活躍を続けました。
同鉄道のワンマン化以降は営業運転に使用されることもなく、1982年には車籍を抹消され、以降は長沼工場で入れ換え用として使用されていましたが、1997年に入れ換え用に軌道モーターカーが導入された以降は使用されることもなく、車庫に留置された状態となっていました。
しかしながら、老朽化が進み、特に天井の破損が著しく進行したため、2007年3月に一般公開が行われた後、解体されてしまいました。
鉄コレでは第1弾でモデル化され、1960年代の標準塗色であった紺色地・窓周りクリーム色の塗装で再現されています。
同モデルは、秋葉原の某鉄道模型屋に行ったとき、たまたま在庫として売れ残っていたのを購入したものです。
↑ モハ20
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフの様子
↑ 台車の様子
↑ 反対側の様子