松本電気鉄道のモハ103は、同社のモハ10形に属し、かつて上高地線で使用されていました。
モハ10形は、相棒のクハ10形とともに、1958年から1964年にかけて、老朽化した木造車の車体更新により製作され、このうち、モハ103は、1959年にデハ3からの更新改造により誕生しました。
台枠より上部は新製ですが、下回りはすべて再利用されていて、性能も種車によって様々でした。主制御機はHL方式(非自動間接制御)で、ブレーキはSME方式で統一され、総括制御も可能、電気方式は直流750V。
車体は新潟交通や岳南鉄道などと同様、日本車両が当時企画した全鋼製17m級車体(「日車標準車体」)が採用されました。
前面は貫通式で、側窓は上段をHゴム固定とした、いわゆる「バス窓」で、下段が上昇式です。
1980年代まで活躍しましたが、同社が1986年12月に実施した、架線電圧の1500V昇圧化に伴い、廃車となりました。
鉄道コレクションでは、第6段で製品化されています。
↑ 側面全体の様子
↑ パンタグラフ側前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフ付近の様子
↑ 台車の様子
↑ 反対側 運転台付近の様子