キハ2100形は、常総筑波鉄道時代の 1963年に導入したキハ 900形以来、31年振りの完全新製車として、1993年に登場、1996年までに 12両が導入されました。
新潟鐵工所の NDCを基本とし、車体は 20m級で3扉の片運転台車となりました。
客用扉は両開きとなり、側面窓はバランサー付きの下降式で、客用扉間と連結面寄りは2枚1組のユニット窓となりました。
エンジンは新潟鐵工所製の DMF13HZ(330ps)で、液体変速機は直結2段式の TACN-22を採用し、在来車よりも大幅な性能向上を実現しています。
台車は関東鉄道としては初の空気ばね式ボルスタレス台車を履き、ブレーキはキハ300形・350形との連結を考慮し、自動空気ブレーキが採用されました。
関東鉄道初の新製冷房車となり、機関直結式の2分割となったユニットクーラーが屋根の上に装備されました。
前面の行先表示器は、1994年に導入されたキハ2101~キハ2104の4両は幕式となりましたが、その後増備された 2105 ~ 2112では LED式に変更されています。
編成は2両1組で固定編成を組み、以前は通勤ラッシュ時に4両編成で運用されていましたが、2005年のダイヤ改正以降は2両編成単独で運用されています。
新製当初から 1997年の水海道以北のワンマン運転開始までは、単線区間の水海道-下館間にも常時入線していました。
鉄道コレクションでは、方向幕を装備し登場時の塗装のまま運用を続ける 2101編成が製品化されたものを所有しています。
↑ キハ2101
↑ キハ2102
↑ キハ2101前面の様子。
↑ キハ2101 側面の様子 その1
↑ キハ2101 側面の様子 その2
↑ キハ2101 側面の様子 その3
↑ キハ2102 側面の様子 その1
↑ キハ2102 側面の様子 その2
↑ キハ2102 側面の様子 その3
↑ 台車の様子。
↑ キハ2102 運転台付近の様子。