紀州鉄道キハ600形は、元大分交通耶馬渓線の車両で、1960年に新潟鐵工所で新製造され、耶馬渓線の廃止後、1975年に紀州鉄道に譲渡されました。
車体は 18m級の両運転台車で、正面は2枚窓、側面はバス窓でその下には補強帯(ウィンドウシル)が残されていました。
車内はボックスシートと車端部がロングシートのセミクロスシートで、床は油引きの板張り、室内灯は白熱灯が使用されていました。
エンジンは DMH17B(160PS)を搭載、液体変速機を搭載していますが総括制御はできませんでした。
キハ603とキハ602の2両が在籍し、当初は2両とも運行されていましたが、冷房がなく車歴も高いことから、キテツ1形の導入後はキハ603が金曜日から日曜日・祝日のみの運用となり、キハ602は予備車となり、後に2010年12月に解体されました。
キハ603は 2009年10月に運行を終了、2012年6月に除籍となりました。
その後は御坊市の本町商店街振興組合が譲り受け、現在はたこやき屋と飲食店が入居する形で静態保存されています。
鉄道コレクションでは、第22 弾で製品化されました。
↑ キハ603
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ 台車の様子
↑ 反対側 運転台付近の様子