前回の作業では、ゆうづる駅に入線する手前の線路の塗装なども行いました。
今後はゆうづる駅構内の作り込みが中心となりますが、この駅では一部でマグネティックナックルカプラーを活用した客車列車の折り返しを行うことから、これにに対応した仕組みを追加しました。
具体的には、上の図のとおりです。
ゆうづる駅は、1面2線の小規模のローカル駅で、客車列車も乗り入れます。
終着駅ですが、スペースの関係で機回しできる配線が作れませんでした。
そこで、客車列車は2番線に入線させ、自動解放で客車から切り離された機関車は、そのまま2番線の先端で待機し、客車列車は反対側に連結された別の機関車に連結され、折り返し上り列車として出発するという運用にしました。
ちなみに、マグネティックナックルカプラー未装着で自動解放できない客車列車は、「神の手」によって機関車と客車の切り離しが行われます。
2番線は、アンカプラーを設置した手前に仕込まれたギャップジョイナーによって電気的に切り離され、突端部分の通電・切断はパワーユニットに併設されたセレクタースイッチによって制御されます。
これにより2番線に2つの機関車(または動力車)が乗り入れることを可能としました。
写真の真ん中に走っている線路が、ゆうづる駅構内の2番線です。
写真の右側が本線側、左側が行き止まりです。
当鉄道の本線はTOMIXの線路で建設されていますが、自動解放のためのアンカプラー線路はユニトラックとなるため、両者をKATOのジョイント線路で接続しています。
トミックスレールからユニトラックに接続される少し手前にギャップを設けます。
ファイントラック用のギャップジョイナーを初めて購入しました。
ファイントラックにギャップジョイナーを接続しました。
これでギャップの設置ができました。
ギャップの設置によって電気的な分断がされているかどうかのテストです。
本線に電流を流し、まずはギャップの手前側まで電流が届いていることを確認しました。
次にギャップで分断された先に電流が流れていないことを確認しました。
ギャップで分断された側のセグメントにフィーダーを設置しました。
トミックス用のフィーダーを差し込むため、その設置場所はフィーダーとKATOのジョイント線路の間となります。
フィーダーの位置が決まったら、手動ドリルでレイアウトボードに配線用の穴を空けました。
空けた穴にフィーダーの線の配線をしました。
パワーユニット側で通電制御を行うために、TOMIXのセレクタースイッチを1個買いました。
このスイッチ、値段高いですね。
電気に詳しい方なら制御スイッチを自作してしまうのでしょうが、自分には電気配線の知識がないので、お金をかけて市販のものを使うしかありません。
コントロールボックスがまた一つ増えてしまいました。
「S11」と書いてあるのが、今回追加したセレクタースイッチです。
分断された側の配線を行い、セレクタースイッチで通電操作をしたとき、きちんと電流が流れていることを確認しました。
配線準備が終わったので、試運転を行いました。
まずは、分断された区間を通電した状態で2番線に客車列車を入線させました。
DE10+オハ61系3両編成の列車です。
マグネティックナックルカプラーの自動解放を行い、機関車と客車を切り離しました。
その際、客車を本線側の通電区間に押し込みました。
機関車は分断された側の区間で待機、こちら側をセレクタースイッチにより通電解除しました。
客車列車の停車する2番線の反対側(本線側)から別の機関車(EF65)を入線させました。
客車列車はEF65に牽引され、折り返し上り列車として2番線から本線に向けて出発していきました。
その後、分断された区間をセレクタースイッチによって通電に切り替えました。
DE10は、次の仕業のため2番線を離れました。
試運転は完了です。
今回はここまでです。