高松琴平電気鉄道の 1000形は同社琴平線の前身である琴平電鉄が開業時に新製した車両で、1926年に汽車会社で、100・110・120・130・140 の5両が製造されました。
片側3扉、15m級の半鋼製車で、ノーヘッダ・段なしウィンドウシルで、窓の上隅が大きな曲線になっていることと前面裾の隅が大きな曲線になっているのが特徴です。
屋根上のベンチレータは水雷形で床下にはトラス棒を装備していました。
1966年から1967年にかけて大規模な改修工事が実施され、客用扉のアルミサッシ化、戸袋窓のHゴム支持の短形化、前面尾灯の移設と2灯増設、床下トラス棒の撤去、ベンチレータの小さな筒形への変更などが行われました。
その後、1972年以降は長尾線や志度線で使用されるようになり、1976年には列車同士の正面衝突事故で 110・140 の2両が廃車となりましたが、残る3両は前面貫通扉や客用扉の変更、前照灯のシールドビーム化などが行われ、晩年は長尾線で運用されていました。
600形・700形の導入により 1998年から 1999年にかけて 130・100 が廃車となりましたが、120は 2007年まで朝ラッシュ時の増結用などで使用され、2007年に営業運転を離脱した後も動態保存車として残されています。
鉄道コレクションでは、第17弾で 120が製品化されました。
↑ 1000形120
↑ 前面運転台付近の様子。
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ パンタグラフ付近の様子。
↑ 台車の様子。
↑ 反対側運転台付近の様子。