伊予鉄道モハ2000形は、元は京都市交通局2000形で、同形式で保存となった2001を除く2002-2006の5両が伊予鉄道に譲渡され、1979年から運用を開始しました。
車番は京都市交通局時代のものをそのまま引き継いだたため、伊予鉄道では2001は欠番となっています。
譲渡にあたっては、京都市交通局の軌間が標準軌(1,435mm)であったのに対して、伊予鉄道では狭軌(1,067mm)であったため、台枠はそのまま使用し、輪軸の長さがそのままで車輪のバックゲージのみを1,067mmに変更されました。
さらに、ワンマンカー/連結車表示幕の撤去、前照灯の1灯化・側面方向幕の設置など、既存のモハ50形に準じた仕様改造されたため、京都市交通局時代と細かな部分で外観が異なっています。
伊予鉄道導入後、しばらくは非冷房のまま運用されていましたが、1982年に冷房化改造と制御装置の直並列化改造が実施されました。
その後も不定期な改造は個々に行われていますが、現在も市内線の主力として活躍しています。
鉄道コレクションでは、冷房化改造後の2002が製品化されています。
↑ モハ2002
↑ 前面の様子
↑ 側面の様子 その1
↑ 側面の様子 その2
↑ 側面の様子 その3
↑ 集電装置の様子
↑ 反対側の様子